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コラム

2025.09.20

【販売店選びが9割】信頼できる中古車店の選び方、3つの絶対条件

良い中古車に出会うための最大の秘訣は、実は「車そのものの状態」よりも**「どこで買うか」、つまり販売店選び**にあると言っても過言ではありません。

なぜなら、どんなに良さそうな車でも、その裏付けとなる情報が不透明だったり、購入後のサポートがなければ、本当の意味で安心して乗り続けることはできないからです。

前回の記事では、私たちが仕入れに使う「オークション資料」の見方という、プロの視点をご紹介しました。今回はその一歩先、そういった情報も含めて、どんなお店をパートナーに選ぶべきか。

これさえ押さえれば後悔しない、信頼できる中古車店の「3つの絶対条件」をお話しします。

条件①：自社で車検まで完結できる「指定工場」であるか

最も重要で、かつ分かりやすい判断基準がこれです。お店の工場の資格には段階があり、中でも「指定工場（民間車検場）」の認可を受けているかは、信頼性を測る上で非常に大きなポイントになります。

指定工場は、国に代わって車検の最終検査までを自社で行うことを許可された、いわば車検のプロフェッショナル。運輸支局に車を持ち込む必要がないため、迅速で質の高い車検を提供できます。

さらに、近年急速に普及している自動ブレーキなどの先進安全技術に対応できる「特定整備認証」の資格も、これからの時代には不可欠です。この認証を持つ工場は、衝突被害軽減ブレーキなどに使われるカメラやレーダーの調整・整備（エーミング作業）を国が定めた基準で実施できる、最新技術に対応した工場の証です。

仕入れた車を、プロ中のプロの目で点検・整備している
購入後の車検も、ワンストップで高い品質を期待できる
最新の安全技術を搭載した車も、安心して任せられる

という、絶対的な安心の証なのです。

条件②：情報の「透明性」は高いか

誠実なお店かどうかは、情報の開示姿勢に表れます。お客様が不安に思う点や、車の客観的なデータについて、いかにオープンに話してくれるかを見てください。

オークションの出品票を快く見せてくれるか

前回の記事でご紹介した、車の評価点や傷の状態がわかる出品票を「見たい」と伝えてみましょう。自信を持って販売しているお店なら、隠すことなく見せてくれるはずです。
「総額表示」が明確で、見積もりの説明が丁寧か

車両本体価格だけでなく、税金や諸費用をすべて含んだ「支払総額」が明確に表示されていますか？見積もりを出してもらった際、一つひとつの項目について、何のための費用なのかを丁寧に説明してくれるお店は信頼できます。
車の良い点だけでなく、ウィークポイントも教えてくれるか

どんな中古車にも、年式相応の小傷や使用感はあります。そういった点を隠さず、「この車はここに小さな傷がありますが、機関は良好です」といったように、正直に伝えてくれるお店こそ、本当にお客様のことを考えている証拠です。

条件③：購入後の「保証」や「サポート」は手厚いか

どんなにしっかり点検された中古車でも、機械である以上、故障のリスクはゼロではありません。そこで重要になるのが、購入後の保証とサポート体制です。

保証の「範囲」と「期間」は十分か

「保証付き」と書かれていても、その内容はお店によって様々です。「エンジンやミッションなどの主要部分が、最低でも数ヶ月間は保証対象になっているか」など、具体的な範囲を契約前に必ず確認しましょう。
トラブル時に頼れる存在か

保証期間が過ぎた後も、オイル交換や車検、予期せぬトラブルの際に、気軽に相談できる場所があるというのは、何にも代えがたい安心感につながります。お店のスタッフと話し、「この人たちなら、購入後もずっと頼れそうだ」と感じられるかどうかも、大切な判断基準です。